ヒヨドリでも無い、鳩でも無い、カラスのような重い大きな羽音がして木に留まった。ヤマドリ雌だった。普段から空を飛び慣れている感じだ。数分間羽づくろいなどして、また飛んでいった。いつも地面で見るヤマドリとは少し感じが違った。

何故か苛立っていた。近くに居たキジバトを追い払った。頭の毛を逆立てたり動きに落ち着きがなかった。此方を睨み付ける眼も戦闘モードだ。登山道沿いに100メータほどゆっくり歩いて藪に入ったのが突然、飛んで木に留まった。木の上に居るオスを初めて見た。木の上でも咽を絞めたような地鳴きが続いた。数分して向かいの尾根へと飛んで藪へ消えた。ヤマドリと進行方向が同じとは言え、コース沿いに少し深追い（7、8分）過ぎた、と反省 _(._.)_ ...

竹林の奥深く、ひっそりと。やはり、ノンビリと散歩の雰囲気だ。

数日前からこの付近で雌を見かけたが、すぐに藪へ逃げ込まれた。今朝は生憎の小雨で薄暗い「薄明・薄暮」と「鳥目」に助けられた。ヤマドリも人の気配に薄々気付いてはいたが見辛そうにしてた。登山道をゆっくりと20メータほど写真を撮りながら一緒に 上がった。シャッタースピードが1/25秒だ。我ながら快心のショットだ。

夕方の薄暗い（薄暮・はくぼ）は鳥目だろうに早々と巣に戻る。朝の薄暗い（薄明・はくめい）の活動は早い。いっぽうカメラは 薄暗くピントが決まらずシャッターも切れない時間帯だ。シャッター速度を遅めにしてやっとシャッターが切れた。

登山道をあっと言う間に横切った。ピンボケだ。

自分の縄張りを巡回中のオスを見かけた。一通り廻った後に大木の根っこに位置どって睨まれてから、母衣打ちを食わされた。王者の風格だ。 母衣打ち

昨日の時間帯から予想通り2段ベンチ前の落ちこぼれた餌を雌がついばんでいた。若鶏のほうだ。昨日はオスが近くに居たが、すでにカメラマンがガヤガヤと賑わしていたのでオスの撮影は諦めた。気になるのは2羽居たメスのもう一羽、片方だ。完全な独立をしたのだろうか。親のつがいも最近は見かけた事は無い。